てぃーろーどの公共交通雑記

鉄道・バスを中心に公共交通なんでも扱う予定です。

長電バス 長電屋代線代替 屋代須坂線

本日は長電屋代線の代替手段である長電バス屋代須坂線に乗ってきました。

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屋代駅から長野市松代を経て須坂駅へ抜ける郊外線でありますが、鉄道に代わる地域の基幹交通です。
鉄道の屋代線は、大正時代に開通、電化した歴史ある路線でしたが、県都長野市中心部を通らずに須坂~松代~屋代を連絡してました。


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本数は毎時約1本、大型バスによる運行で鉄道代替に相応しい路線でしたが、全線通しで約1時間20分掛かり速達性の低下が顕著でした。(鉄道時代は約36分)
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途中停留所には、川田駅・綿内駅・松代駅と駅を転用したものや総合病院、高校等拠点となるものが多くあります。

しかし、これらが路線の所要時間大幅増加に繋がる要因だと思われます。
大正時代から存在し、駅を中心に発展してきた屋代線沿線は街道も昔ながらの狭い道が多くあり、鉄道代替を掲げるバスも必然的にそちらを通ります。
また、駅跡地(現バス停)も街道から外れて、信号がない交差点を曲がらなくてはならない箇所が多くありました。
大型車で慎重な発進が求められる中、狭くて街道と交差する、信号がない交差点を曲がる… 結果として大幅なロスタイムとなります。

屋代線の用地はほとんど活用されず、バラストが残ったままでした。
また駅跡地もバス停として使われてるところは駅舎も残されており、待合室として現役です。
これらを活かしたバス専用道が、市街地だけでも整備されれば とバス車内から見て思ったところです。

残念ながらバス転換後の利用率は鉄道時代の6割前後と厳しい状況のようです。
自治体の報告書を見る限り想定通りとなっているようですが、国鉄特定地方交通線の鉄道代替バスも一部は廃止される昨今、公共交通は自治体の支援も欠かせません。