2015年9月8・9日に留萌線・宗谷本線完乗するべく、北海道へ行ってきました。
その過程で旧国鉄線転換バスに2路線乗る機会がありました。
国鉄天北線は元々宗谷本線として開業し、現行の宗谷本線(天塩中川・幌延・豊富経由)が開通してからは支線として国鉄末期まで存在していたようです。
支線といえども路線廃止まで札幌発着の急行「天北」が有ったり、普通列車はわずかながらも宗谷本線(音威子府~稚内)より本数が多いなど、地域間輸送を担っていました。
しかし沿線人口の減少、道路事情の改善が進み鉄道利用者が減り、国鉄の経営悪化も鑑みて平成元年に路線廃止となりました。
2011年まで、稚内~鬼志別は鉄道廃止区間に沿った内陸部を通るルートでしたが、さらなる沿線人口の減少が続いたため観光客が見込める宗谷岬経由に変更され、天北宗谷岬線となりました。
天北宗谷岬線は、ダイヤ改正の度に運行系統の分割や減便等が行われて、稚内~音威子府を通しで走るのは一日2往復、途中の鬼志別で乗り換えが必要な1往復の計3往復となっています。
その他、稚内~鬼志別~浜頓別の地域間輸送や音威子府で宗谷本線の特急へ連絡するための区間便が数本あります。
通しの便は、ターミナルのある鬼志別、浜頓別、中頓別でそれぞれ休憩があり、計4時間半掛かるロングラン運用です。
そのロングラン運用を担う車両がこちらです。
背もたれが高くなっているとはいえ、これで4時間乗車は堪えるものがあります。
宗谷本線がある稚内~音威子府はともかくとして、稚内~浜頓別でさえ2時間半以上掛かります。
交通バリアフリー法で色々と制約があるのは分かりますが、個々の事例を踏まえて特認扱いでなんとかならないものなんでしょうか。
こういう車両がまだ居ますのでこちらのほうが適しているかと…