JR東日本バス
JR東日本バスとは、1987年から1年間存在した東日本旅客鉄道による直営の自動車事業部門です。
国鉄には国鉄バスと呼ばれる自動車部門がありましたが、こちらも旅客JR各社に引き継がれました。
国鉄分割民営化の1年後に旅客鉄道会社から分離独立する事が求められていましたので、あくまで激変緩和措置として暫定的なものでした。
実際に1988年からは子会社として、ジェイアールバス東北・ジェイアールバス関東が分離独立しています。
外部へはその趣旨が伝わらなかったようで、駅前の街路図や路線図にはJR東日本バスと掲載されたケースもありました。
1枚目は万座・鹿沢口駅前にあったバス路線図です。
既にJRバス路線が撤退していますが、目張りしていたテープが剥がれて姿を現したようです。
長野原営業所自体は、長野原支店として現在もJRバス関東の拠点で残っています。
2枚目は二戸駅前の街路図です。
二戸駅前にはJR東日本バスと書かれている区域に、JRバス東北の二戸営業所があります。
いずれの看板も分割民営化をきっかけに、新規製作されたのでしょうか。
案内の内容が合致しているかは別として、30年を経て今なお現役の看板です。