てぃーろーどの公共交通雑記

鉄道・バスを中心に公共交通なんでも扱う予定です。

北海道新幹線の営業赤字が100億円超

2017年度の北海道新幹線、営業成績は100億円以上の赤字と判明したようです。

JRの赤字体質 深刻 道新幹線 17年度103億円 「維持困難」沿線自治体 地方にしわ寄せ 警戒
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/184214

財政制度等審議会財務相の諮問機関)の分科会で、北海道新幹線新青森新函館北斗)の2017年度の営業赤字見通しが103億円に上ることが分かり、地方路線だけでなく、新幹線でもJR北海道の赤字体質の深刻さが鮮明になった。
JRは30年度末の札幌延伸で「収支均衡に近づける」としているが、「単独では維持困難」で路線見直しを迫られている沿線からは「新幹線赤字のしわ寄せがくるのでは」と警戒する声も上がる。

開業前よりJR北海道が年間50億円前後の赤字が発生する事を公表していました。
しかしながら、老朽化が進む青函トンネルや貨物列車が走行する共用区間において、修繕費等が大きく掛かっている模様です。
また海峡線時代よりは輸送量が向上したものの新幹線としてはかなり低い輸送密度で、割引や団体客によるテコ入れ策で旅客収入も見込みより低い水準だと思われます。

赤字が年間50億円前後でしたら江差線の経営分離による改善効果で収支トントンでしたが、年間100億円となると50億円は在来線時代より赤字が上乗せされる計算となります。

青函トンネルJR北海道の管理とされていますが、想定外の老朽化進行は国から何らかの補助や措置が必要だと思います。