てぃーろーどの公共交通雑記

鉄道・バスを中心に公共交通なんでも扱う予定です。

東日本交通・岩泉茂市線(JR岩泉線代替バス)

2017年4月25日現在の状況です。

朝5時に宮古を出発する山田線の列車で茂市駅へ向かいました。
木造のホーム上屋を有していた茂市駅を見るのも目的ですが、一番は2013年度で廃止となった岩泉線代替バスに乗るのが目的でした。

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05:50頃、茂市駅前に停車するバスがあります。
茂市駅06:00発、岩泉病院行きのバス初便です。
車両は三菱・ローザですが、JR東日本の協力で新幹線E5系と似たカラーリングが施されています。
運行バス会社は貸切バスを主に運営する東日本交通で、元々岩泉線列車代行を担っていて代替バスへ切り替わった後も継続しています。

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液晶画面による運賃表示器、両替機付き運賃箱が設置されていて、市中の路線バスと変わらない設備となっています。
また自動放送も対応しており、ハイテクなマイクロバスです。

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所要時間は1時間46分ですが、バス停間の所要時分が長い区間もあります。
山間部を走り、ほとんど人気の無いところも走るためでしょう。

道中は運転手さんより、代替バス運行までの経緯、台風による洪水被害、JR岩泉線のトンネルを活用した道路改良工事等のお話を聞きました。
朝一番で岩泉へ向かう便なため、宮古市内は利用者が皆無で貸切状態でした。

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途中のサンパワーおおかわにて、5分ほど停車しました。
ここから先は集落へ入り、岩泉への通学利用が見られました。

終点の岩泉病院へは、07:50頃到着でした。
まだ時間が早いため通院利用は無く、この次の便(茂市07:30発)が多いと思われます。

岩泉茂市線は茂市乗継の宮古や岩泉への通学・通院に特化したダイヤとなっており、地元の人以外には乗るのが難しい状況です。

しかし、
・盛岡~岩泉を直通するJRバス早坂高原線
・岩泉~宮古をバスと三陸鉄道で乗り継ぐ小本回り
があり、JR岩泉線時代から茂市乗継の利用は、地元の人でない限り極めて少なかったものと見られます。