根室交通 有磯営業所
(2016年5月17日訪問 事業者に許可得て撮影)
北海道の根室振興局管内で展開するバス事業者です。
有磯営業所は根室交通で唯一の車庫機能を持つ拠点で、根室市郊外に位置します。
根室市内の各線と花咲・厚床方面の郊外線、中標津空港連絡バス、
釧路~根室の特急ねむろ号、札幌~根室のオーロラ号が発着します。
定期券・回数券・乗車券を発券する窓口があります。
有磯営業所構内です。
車庫の手前には特急ねむろ号として朝に釧路を出発したくしろバスの車両が留置しています。
根室交通は元名鉄グループだったようで、塗装にも名鉄のカラーに加えて自社名を装飾した形になっています。
初代エアロスターと2代目エアロスター、エアロミディが並んで留置されていました。
初代エアロスターの座席は背丈が高いハイバックシートになっています。
手前の7Eは移籍車(西武バスより)なのが丸わかりですね。
クリーム色の塗装は新塗色となり、3年経過している現在ではさらに増えているものと思われます。
奥のガーラは、根室交通の親会社である北都交通の車両になります。
路面にくしろと黄色でペイントされた枠は、前述のねむろ号運用の駐車枠なのでしょう。
エアロスター独特のセーフティーウインドウが無く、エアロバスはエアロクイーンに似たスタイルです。
古い車種が多く手入れも大切にされていますが、北海道での過酷な気候のためか外板は傷みやすくなっています。
路線バスも札幌と直結するオーロラ号を除いて赤字系統であり、特急ねむろ号も含めて国や沿線自治体から補助金を受給して運行されています。
この時は特急ねむろ号で来ましたが、釧路駅発が朝5時40分と早いためか自分も含めて2名の乗車でした。
一方で途中ですれ違う、根室駅5時35分に発車した釧路行は通院目的の高齢者が多く乗車していました。
根室管内は人口減少が著しく30年前より30%減少し、JR根室本線 釧路~根室も単独維持困難な線区の1つになっています。
根室管内の交通をどう維持していくのか、今後も注目したいと思います。