てぃーろーどの公共交通雑記

鉄道・バスを中心に公共交通なんでも扱う予定です。

天北宗谷岬線 乗車記2

イメージ 1

宗谷岬で2時間半過ごし、11時54分発 音威子府行きに乗り込みます。
車内に居た方はほとんどが下車し、残っていたのは1人だけでした。
ここからは、オホーツク海に沿って鬼志別・浜頓別を経由し、音威子府へ抜けていきます。
イメージ 4

車窓からもオホーツク海を見つつ、原野や牧草地帯が広がる北海道独特の風景が広がっていました。

宗谷岬から40分程で、猿払村の中心部である鬼志別ターミナル(旧鬼志別駅)に到着。
稚内から1時間半走ってきたバスは、ここで10分間の休憩があります。
トイレ休憩は勿論、4時間半の通し乗務のため乗務員の休憩も兼ねていました。

イメージ 2

イメージ 3

ターミナルということで窓口も設けられ、乗車券や定期券の発行が出来ます。
この先の浜頓別ターミナル、中頓別ターミナル、音威子府駅にもそれぞれ窓口があり、町の交通拠点を感じさせられます。

また、廃線となった天北線関連の展示品があり、鉄道のあった時代を今にも伝えています。
こちらも浜頓別ターミナル、中頓別ターミナル、音威子府駅にてそれぞれ展示され、鉄道のあった時代を感じさせられます。

イメージ 9

10分休憩後、バスは動き出し浜頓別ターミナルへ向かいます。

イメージ 5

稚内からは2時間半経て、浜頓別ターミナルでも10分休憩が設けられています。
ここでは、枝幸方面へ向かう旧国鉄興浜北線の代替バスが発着し、相互に接続するようなダイヤ構成でした。
枝幸方面からのバスはほぼ満席で、意外なことに天北宗谷岬線よりも良い乗車率でした。

イメージ 8

イメージ 6

ここから音威子府へは海沿いを離れて内陸部へ進み、本数も天北宗谷岬線で
最も少なくなる4往復のみの区間です。
本数は減りますが、このバスは浜頓別から2名乗車し車内は3名に増えました。
途中からさらに2名乗車し、中頓別ターミナルに到着します。

イメージ 7

浜頓別からは30分程度ですが、ここが最後の休憩地点であり町らしい市街も音威子府までありません。
ここでさらに3名が乗車、10名で音威子府へとバスは向かいました。

イメージ 10

15:28 終点音威子府へ到着。
4時間に渡る路線でしたが、遅延もなく定刻通りの運行でした。
このバスは上下の特急サロベツ号に接続し、乗客の多くも特急列車へ乗り換えていました。

天北宗谷岬線を乗り通して、北海道の長距離路線バスは極めて厳しいと実感しました。
宗谷岬からの沿線人口の希薄さが目に見えて、バス停の周囲に住宅が皆無のケースも…
運転手さん曰く、「音威子府まで乗るのはいつも1人か2人ぐらいで、今日は多いほう。」

※下記の計画は冬季の輸送事情を勘案した結果、損失が拡大すると判明し白紙撤回となりました。
しかし国鉄線廃止時の転換交付金は減り続く見込みで、厳しい状況に変わりはないようです。

平成28年10月から中頓別~音威子府の路線バス区間廃止とともに鬼志別・浜頓別~音威子府において、特急列車接続の予約制乗合タクシーを運行開始
路線バスを稚内~鬼志別と鬼志別~浜頓別~中頓別に系統分割しそれぞれの地域間輸送に再編
(上記は浜頓別町HPの天北線地域公共交通会議より)