てぃーろーどの公共交通雑記

鉄道・バスを中心に公共交通なんでも扱う予定です。

東日本大震災 JR常磐線 竜田~小高代行バス

2016年7月28日乗車時の状況です。

現在は富岡~浪江のみ代行バス運行となっています。
 
東日本大震災、その後の原発事故の影響で常磐線には今なお不通区間があります。
この日は竜田~小高の代行バスと相馬~亘理の代行バスに乗るべく、夜行バスで郡山へ、磐越東線経由で常磐線竜田駅まで向かいました。
 
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国鉄時代からと思われる木造駅舎を持つ竜田駅です。
一見普通の駅ですが、駅前と内部には空間線量計があります。
 
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竜田駅の位置する楢葉町内の数値は、現在もほぼ同じ水準(0.1μSv)を保っており、放射性物質の影響は限りなく小さなものと思われます。
既に2015年9月に避難指示解除準備区域の指定も解除されて、居住制限が無くなっています。
 
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駅から降りると出迎えるのは、休止中の商店と警備員の方です。
駅前は人気が感じられないゴーストタウン状態、この当時楢葉町域内は人口1000人程度で7000人以上居た人口のうち15%程度しか帰還が進んでいませんでした。(2018年現在も帰還率は25%程度)
 
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代行バスの案内です。
この当時竜田~原ノ町では、竜田-小高-原ノ町代行バスが1日2往復、小高~原ノ町の列車が9往復運転していました。
2016年7月12日より一部で避難指示が解除されたため、同日に小高~原ノ町の列車運転が再開されています。
代行バスが竜田から小高まで無停車の理由は、避難指示が出ている帰還困難区域を走行し、自動車による通過のみが許可されていたことによるものです。
 
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代行バスは駅舎の横で待機しており、竜田10:05発小高経由原ノ町行きに乗ります。
浜通り交通が代行バス運行を担い、添乗員同行で運行されています。
 
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高線量地帯を含む区域を走る代行バスということで、乗車時の被ばく線量や通行区間の空間線量が掲載されています。
 
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沿線では帰還困難区域を表す看板が設置され、物々しい雰囲気です。
 
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11:00に小高駅へ到着、10名前後乗っていましたが自分以外に乗降は無く、原ノ町に向けて発車していきました。
 
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東日本大震災以前は特急停車駅で、比較的大きな駅舎を持つ小高駅です。
運行開始から2週間程度しか経っておらず、人気がまばらでした。
ここから先は常磐線列車で相馬駅まで移動をし、相馬から先の代行バス別途で投稿したいと思います。