JR北海道 平成29年度決算を分析①
今までに得られるデータを用いて、JR北海道の経営状況を分析しました。また端数は切り捨てとなっており、合計が合わない箇所もあります。最初のグラフは鉄道事業における、運輸収入の内容を表しています。北海道では札幌圏を主とする定期収入は堅調であり、特急列車等の定期外収入がやや変動が大きいものとなっています。開業前では北海道新幹線の収入を3年間で年間平均100億円以上見込んでいましたが、2年目から大きく想定が外れることになりました。平成29年度は定期収入が113億円・定期外収入が614億円、合わせて鉄道運輸収入は728億円となります。JR北海道単体では、鉄道事業による収入が圧倒的であり、関連事業収入は僅かなものとなっています。(関連事業収入は不動産賃貸等、鉄道用地を有効活用したものです。)これは人件費が高い鉄道会社本体から関連事業を次々に分社化し、コストの削減と経営の合理化を図っているものと思われます。JR北海道単体の決算内容です。このために鉄道事業は200~300億円の大赤字ながら、最終的に黒字を確保していきました。次回以降でJR北海道の経営について、更に掘り下げていきたいと思います。