てぃーろーどの公共交通雑記

鉄道・バスを中心に公共交通なんでも扱う予定です。

快速アイリス

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2016年3月ダイヤ改正普通列車に格下げされた、長万部→函館を走る快速アイリスです。
下り列車は既に普通列車へ格下げとなっており、朝8時頃に長万部を発車し10時頃に函館へ到着するダイヤとなっていました。
七飯~函館は函館近郊輸送も兼ねて、各駅に停車していました。

元々は瀬棚線直通の急行せたなの流れを汲むもので、瀬棚線廃止後も地域間列車として快速にて残されたものです。
しかし利用者減少とキハ40の老朽化、代替車両の確保が困難の事から減便対象となり直近の普通列車と統合されました。

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快速ワンマンと表示がある通り全区間ワンマン運転で、キハ40が充当されていました。
キハ40-1811は車体修繕とエンジン換装を実施した更新車ですが、函館本線内では未更新車も見られます。

長万部七飯までは利用者は10人未満とキハ40単行でも空席が目立ちました。
七飯からは利用者が多くなり立ち客も出始めて、函館都市圏に入った事を実感しました。

このような状況で地域間連絡を快速列車で運行する必要性は薄れており、廃止はやむを得ないものと思います。

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JR北海道公式HP掲載・極端にご利用の少ない駅 より引用
緑丸:駅利用者が1日10人以下
赤丸:駅利用者が1日1人以下

特に長万部~大沼は、利用者が少なく1日10人未満がほとんどを占めています。
快速列車を走らせる事を考える前に鉄道事業として考えた場合、これらの駅が必要とされているのかどうかという話になっていきます。

北海道新幹線の札幌延伸開業後は、既にJR北海道から経営分離されることが決まっています。
貨物列車の走行線区でもあり、この区間をどのようにするのか、協議会で現在も議論されています。
仮に鉄道として残すとなれば、並行在来線三セクの中でも特に厳しい経営環境になりそうです。