てぃーろーどの公共交通雑記

鉄道・バスを中心に公共交通なんでも扱う予定です。

JR北海道、発足以来最大の赤字

JR北海道、過去最大の営業赤字416億円 新幹線悪化
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/188410

表記の通りJR北海道の平成29年度決算は発足以来最大の赤字を表明しました。
JR北海道単体の売上高が897億円あまり、昨年度並みの売上を確保できたようです。
しかし経費は安全投資と修繕費の増加により1422億円、JR北海道単体では500億円以上の営業損失を計上しています。
完全民営化した鉄道会社として運営していると、まず経営は成り立たない事になります。

国から渡されている経営安定基金6800億円あまりを資産運用して255億円の利益を確保、国から発行された債券の利息収入で55億円を確保。
JR北海道単体の損失は200億円あまりになります。
経営安定基金による補填だけでは間に合わない、国鉄改革当初の見込みから大きく外れています。
ゼロ金利どころかマイナス金利の経済下で、利回り3%を達成するのはかなり優秀な投資ファンドです。

さらにグループ企業の利益100億円あまりが結集されて、JR北海道グループ全体では106億円の損失となります。

グループ全体の売上高は1700億円以上で、半数は非鉄道事業からの売上となっています。